皆どうやって療育先を決めているの?施設によっていろいろ特色があるみたいで悩んじゃう。
わかります。最初は何をどうすればいいのか全くわかりませんよね。私も『療育』という支援があることを知ったのは保健師さんからの情報でした。それまで全く存在を知らなかったのですぐに役所で入所の手続きを取って住んでいる地域の療育施設の一覧表をもらいました。
地域によるかもしれませんが、私の場合はエクセルで作った一覧表をもらっただけで、「あとは個人で電話して空きがあるか、どんな特色かを調べてください」というスタンスだったので療育について無知だった私にとっては、かなりハードルが高かったです。
ということで、今回は療育生活2年でいろいろわかってきたことを大まかに説明していきたいなと思っているので参考になれば嬉しいです。
療育施設ってどんな種類があるの?【質問にお答えします】
療育施設には主に、自治体が運営している療育センターと、民間が運営している療育施設があります。
療育センターは、医師や看護師、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士などの専門家が療育支援を行う施設になります。(放課後等デイサービスも含まれる)
うちの次女は2年間民間の療育施設に通っています。初期は家族以外の人間に慣れるために、1か所で週5日、母子分離の療育施設に通っていました。
そこで1年半過ごし、慣れた人となら少しコミュニケーションが取れるようになってきたので現在は幼稚園に週3日通いながら、3か所の療育施設に各1日ずつ通っているので、その経験からわかる範囲で療育の種類について説明したいと思います。
療育センターは数が少ないので近所に住んでいないと送迎の負担が大きい
私の住んでいる地域では、約10か所くらい療育センターがあります。数だけ見ると少ないのか多いのかわからなくて微妙に思うでしょうが、かなり少ないです。
私が問い合わせた時も定員オーバーで、発達テストを受けるかどうかの前面接でさえ3か月待ちの状態でした。。。(その間に現在の療育施設に入所が決まったのでキャンセルしました)
どうしても療育センターが良いという方は、とりあえず面接等を受けて入所キャンセル待ちの受付をし、児童入れ替え時期の3月4月まで待つ。という状況になるかなと思います。
専門家に療育してもらえるのがメリットの療育センターですが、上記に説明したとおり、とにかく待機児童数に対しての施設数が圧倒的に少ないので、近所に住んでいないと送迎が辛いです。
私の地域のセンターは児童の送迎はしてくれないので、車か公共の乗り物を使っての通所になります。
場所によっては車送迎で軽く1時間かかります。それを定期的に続けるのはかなりの負担なので家が遠い場合はお母さん自身の体力や精神面も考慮して決めた方が良いかと思います。
民間の療育施設は、施設ごとに特色が違うので見学がおススメ
民間の療育施設は療育センターより多いので、近所で探しやすいかと思います。うちの次女が通っている施設も車で10分ほどの場所にあります。
民間が運営している施設は大まかに4つでしょうか。
- 母子同伴型(少人数集団療育)
- 母子分離型(少人数集団療育)
- 個別療育(1対1で専門家や児童発達支援スタッフが指導)
- 訪問療育(訪問可能範囲の家まで療育の指導員が訪問)
母子同伴型(少人数集団療育)
こちらはわりと知育玩具を使った教育系が多いような気がします。(私の地域では)
短時間のわりには人気が高いようで空きがなく、期間未定のキャンセル待ちだったので断念。
私の個人的な印象としては、軽度の発達障害で小学校の普通級に入学するのを目標にしている。というお母さん達が選んで入所しているイメージです。
母子分離型(少人数集団療育)
現在うちの次女が通っている療育施設のうちの2つがこちらのタイプになります。
保育事業と放課後等デイサービスも兼ねているので、午前中は未就学児、夕方は小学生~高校生の子供が利用しています。
こちらは家の前まで送迎してくれるので親の負担が軽くて
とても助かっています。
同じ運営スタイルでも軽度~重度の障害の子をどのくらいの割合で受け入れているのかも差があるし、療育方針なども施設ごとに違うので、数か所候補を上げて見学に行くことをお勧めします。
ただ施設数は住んでいる場所に左右されるので、入りやすいかどうかは運の要素が強いかもしれません。
個別療育(1対1で専門家や児童発達支援スタッフが指導)
うちの次女が通っている施設の一つがこの個別療育になります。言語聴覚士、専門教育を受けた児童発達支援スタッフの方が1対1で療育を行ってくれます。
自閉症、ADHD、軽度~中度知的障害等の子の自立支援が主で、うちの次女は発語訓練や食育(偏食改善)、コミュニケーション訓練などを受けていて、個別だけあって成長ぶりはこちらが一番感じられます。
ただ個別なので1日の受け入れ児童数が少なく、空きがほぼないです。施設の数自体も、集団療育に比べるとかなり少ないので近所にあったら運が良いくらいに思った方が良いかもしれません。
次女の場合は通っている療育施設の運営会社が、別の場所に新たに個別療育施設をオープンしたので言語聴覚士の発語訓練を受けてみては?という事で紹介され、運よく入所することができました。
訪問療育(訪問可能範囲の家まで療育の指導員が訪問)
最近では訪問型の療育も登場しているようです。
こちらは療育施設にキャンセル待ちで入れなかったり、多動行動や他害行動が激しくて療育施設を退所させられた子などにとって、自宅で療育を受けられる救いのサービスになるのでは?と思いました。
私は近所に訪問型がないので利用した事はないのですが、都内の一部で運営されているようです。
これからも発達障害児の支援の需要は高まると思うので、こういう画期的なサービスがどんどん生まれて、救われる親子がもっと増えてほしいと切に願います。
- 発達障害の専門家に療育をしてほしい
- 自分の時間が欲しいので保育事業も兼ねている施設がいい
- 個別の方が子供が落ち着いて療育を受けられる