うちの子、自閉症なんだけど食べ物のこだわりが強くてどんな調理をしても
絶対食べないから困ってるんです。
一口だけ!って言って強引に食べさせたこともあったけど、胃の中のモノまでリバースしちゃって、本当にダメみたい。。でも栄養偏りすぎて心配だし、どうしたらいいのかわからなくて…。私も、もう疲れちゃいました…。
わかります。その気持ち。うちの次女も全く同じ!
栄養偏りすぎてビタミン不足で歩けなくなり、2度ほど入院したこともあります。
それがトラウマになって逆に摂食障害になる場合もあるから、まずは『なんで食べられないのか?』原因を特定してゆっくりのんびりやっていく方が改善していくそうです。
結論から先にお話しすると、発達障害の子供の偏食はまず原因を特定し、それに対応した方法で、少しずつ何年もかけて改善していくしか道はないかと思います。うちの自閉症の次女は白米しか食べられず、栄養失調で入院したこともあるほど酷い偏食でしたが、1年半のスモールステップの訓練で9品くらい食べられる物が増えました!
今回は、次女に起こったケースを踏まえながら個別療育で教わった偏食改善のやり方についてお話していきたいと思っています。参考になれば幸いです。
まずは偏食原因を知る【大体2パターンにわかれる】
まずは、子供がなぜ食べられないのか?原因を探る必要がありますが、自閉症の子は言葉が遅れていることが多いので小さい頃に本人から情報を聞き出すのはまず無理だと思います。
なので、食べられるモノに共通していることを自分で観察して分析していくしか方法はないかもしれません。とはいえ、発達障害の子の偏食の原因は大きく分けて以下の2つに分けられると思います。
偏食の原因その①自閉症によるこだわりの強さ
自閉症の子にはそれぞれ、強いこだわりを持っています。(それはもう、超面倒くさいほどに。。。)
うちの次女に関してはそれが食に対して強く出てしまい、白い炭水化物しか食べないんです。
離乳食時代は何でも食べてくれたのに、1歳ころに普通食を食べ始めたら急に3つしか食べない。
ふりかけとか、どんぶりとか、白に何かを混ぜると絶対食べない。
どんな調理をしてもダメ。こっちが一口だけ口に入れようものなら胃の中のモノまでリバース。
そして大号泣。。。それはそれは、疲れましたとも。。腹立ちましたとも。。
こっちは体のことを心配していろいろ工夫して食事用意してるのになんなのよアンタは~!(怒)ってどうしても思ってしまいますよね。。
いろいろあった結果、私はもう食べられるものだけ食べさせてます。
無理に食べさせても結局リバースするし、吐き癖がついて摂食障害になってしまったら本末転倒なので。
足りない栄養は病院で処方されているビタミン剤を飲ませています。幸いビタミン剤は抵抗なく飲んでくれているので助かっています。
年齢の高い子ならサプリなどでも良いかもしれませんが、病院の発達外来などで相談して指示をもらったり栄養剤を処方してもらうのが一番安心かなと思います。
偏食の原因その②感覚過敏により特定の食材が食べられない
発達障害の子は、感覚過敏を持っている子も結構います。
ADDの長女は少し聴覚過敏なところがあったりして、音や話し声が聞こえすぎて気を取られ、勉強に集中できなかったりします。偏食が酷い子は舌が感覚過敏の子がいたりして、味や歯ざわりなどで過敏に反応してしまい、結果食べられない。という症状が実際にあります。
ある程度年齢の高い子供じゃないとこの辺の情報が本人から得られないので、
幼児のうちに感覚過敏を見抜くのは難しいかもしれません。
サプリ&スモールステップで改善する方法【家庭でも再現可能】
私と次女が行っている偏食改善方法は、サプリや病院から処方される薬で栄養補給しながらスモールステップで食べられる食材を増やす訓練を行っています。
次女は基本的に白い炭水化物しか食べないので、苦手を克服するというよりはいろんな食材を試して食べられる品数を増やしていくという目標で訓練をしているところです。
次女は2歳の頃からビタミン剤を飲んでいます
うちの次女は生まれたてから入院するまで、野菜を口にしたことがほとんどありません。
野菜を食べていたのはまだ赤ちゃんで意思がなかった離乳食時代の2か月間くらいだけ。
それ以外の期間は一切野菜やフルーツを食べなかったので、2歳の時にビタミン不足が原因で入院しました。その時の様子は↓下記の記事に書いていますので気になる方は読んでみてください。
まあ、入院の原因は簡単にいうとビタミン欠乏による栄養失調です。
ビタミンがないと、人は歩けなくなるということを私はこの時初めて知りました。
入院の時から2年以上、今もビタミン剤を飲み続けています。
早く口からビタミン摂取できるようになって欲しいですが、そこはグっと抑えて、次女のペースに合わせて見守ろうと私も頑張っています。(流行る気持ちを抑えるのは結構大変……)
個別療育で教わった偏食改善のやり方【スモールステップ】
今次女は、個別療育で偏食改善プログラムを受けています。
今までどんな調理しても食べなかった食材を少量お弁当箱に詰めて、先生と一緒に食べる練習をするんです。その際、次女の一番好きな食べ物も一緒に持っていきます。(次女の場合はベビーチョコ)
この作業を、徐々に食べ物の大きさを大きくしながら根気よく続けていきます。
その際に大事なポイントが、子供が食べ物を口に入れる事ができたら(飲み込めるかは問わない)その都度好きな食べ物を成功報酬として食べられるようにします。
そうすると子供は、食べられない食材を口の中に入れるだけで沢山褒められ、成功報酬までもらえるのでモチベーションが上がって頑張って訓練をこなすようになります。
個別療育先だと先生に褒められるのが嬉しいみたいで頑張って食べてるのに、何で!?と悩みましたが、きっと公私分けて先生の前ではいい子ちゃんぶってるんだろうと思います(笑)
猫かぶってようが訓練頑張ってくれるなら結果オーライなので、もう私は個別療育に頼り切りです。(ふがいない母親で申し訳ない。。。)
スモールステップで偏食改善プログラムを受けた次女の現状は…
白い炭水化物しか食べなった次女。
白に何かを混ぜようとすると泣いて抗議して、胃の中のモノ全てリバースしてでも絶対食べなかった次女。個別療育で1年半、偏食改善プログラムを受けた結果、
食べられるものが増えました!
今食べられる品は、
1年半かけて、これくらい食べられるようになりました。
まだ偏ってますけど、入院した当初から見れば、すごい進歩なんですよ!以前は療育に持っていくお弁当が白米だけでしたからね(笑)
ただ、これだけ増えても適正量には満たないのでビタミン剤をやめることはまだまだできない状況です。この方法は家庭でも再現可能なので、もしこれが苦に感じないママさんなら試してみるのも手だと思います。