うちの子、忘れ物や失くし物が酷くて学校で使う道具やプリントがよく行方不明になるんです。何度言っても整理整頓できなくてもうウンザリしちゃう。他にもいろいろ気になる事があって、もしかしてADHDじゃないのかな?と疑ってるんだけど、確かめるのが怖い。。
わかります。その不安な気持ち。私も以前はそうでした。
うちには2人の娘がいて、2人とも発達障害です。最初に障害がわかったのは次女の方。言葉が遅れていて2歳の時に自閉症だと診断されました。
もともと手のかかる子だったんですが、喋れるし、検診で引っかかったことなかったので成長と共にいろいろ自然にできるようになるだろうと気長に見てたら一向にできない。
あれ?何で?という事で、試しに検査を受けたらADHD(不注意優勢型)と診断されました。
検診でも学校でも特に問題なかったなら、なんでADHDだってわかったの?
検診で見過ごされるくらい長女の障害は他人から見るとわかりづらいんですが、一緒に暮らしている私たちからすると「何でそうなるの!?」っていう所は結構あったんですよ。人に迷惑かけるような大きなトラブルがなかっただけで、自分が困るトラブルは何度も起こしてるんです。
今回は、長女のADHD(不注意優勢型)が発覚した時の話をしたいと思います。参考になれば嬉しいです。
【WISC-Ⅳ】の結果、長女のADHD(不注意優勢型)が判明
WISK-Ⅳの検査の結果、長女は処理能力が低い事がわかりました。つまり、日常生活においての行動がすべて遅いということです。(食べる、朝の準備など)
逆に言語能力は平均より高い為、学校の成績は良い。など、得意な事と苦手な事の差がありすぎる、典型的なADHD(不注意優勢型)でした。
忘れ物が激しい。部屋の片づけ、整理整頓、物の管理が驚くほど出来ない
物心つく前から、片付けが苦手だった長女。自分が手にしたものはいろんな所に置きっぱなしで元に戻さない。
などなど、典型的な『片づけられない女』なんです。。
10歳になるまで毎日、何百回、何千回片づけについて注意したかわからない。小学校低学年の時は、ほぼ毎日忘れ物や失くし物に悩まされていました。
忘れない為の工夫はいろいろ取り入れて実行しましたが本人が継続しなくて効果なし。私がもうお手上げ状態になって、注意するのも嫌になってしまったんです。
学校の授業は集中できないため、個別塾に通わせる→成績大幅アップ。
長女は幼稚園の時に学習塾に通っていたので、2年生までは成績に問題なかったんですが、2点ほど、気になる所がありました。
授業参観に行くたびに、授業中ボーっとしてる時が多く、教科書やノートを出す等の切り替えが遅いのが目立つ。いつもクラスで一番最後に動き出すタイプです。(給食食べるのも超遅い)
それでもテストの点は良かったので、あまり深刻に考えてはいなかったんですが、3年生になったとたん、テストの点がガタ落ちしました。
授業の最後にノートがちゃんと書けているか提出して先生にチェックされるので、次第に長女は板書を終わらせることに必死になってしまい、肝心の授業内容は全く頭に入って来ず。
授業内容がわかっていないので当然テストも点数取れず、先生にわからない所を聞きなさいと言っても、何がわからないのかもわからない状態でした。
家で教えても長女は完璧主義な性格のため、1問間違えるだけで泣いてはイライラし、こちらが教えても素直に聞かないので喧嘩になる事が多く、これはプロに頼んだ方が早いわ。
という事で個別塾に通わせました。
個別塾を選んだのは、学校の授業で集中できていないのを知っているのでクラス制の塾だと意味がないと思ったからです。
なぜ授業に集中できないのか?
個別塾の効果は抜群で、通いだしてからテストはほとんど満点で帰ってくるように。先取りの塾なので、学校の授業が復習になり更に理解を深めているようです。
頑張った結果がテストで見えるのと、塾の先生とじっくり会話ができる&自分の話をちゃんと聞いてもらえるのが本人は嬉しいらしく、今のところ楽しく塾に通えている様子。
長女のすべての行動はADHD(不注意優勢型)の特性によるものだった
私が長女に検査を受けさせることにしたのは、これ以上長女を傷つけたくなかったからです。何度教えても片づけられない。行動すべてが遅くて人を待たせる。忘れ物&失くし物が多い。
抑えようと思っても次女の発達障害のことでも鬱になっていたのもあり、自分で自分をコントロールできなくなっていたんです。
私の言葉に傷ついて泣いている長女を見るのが辛くて、このままじゃダメだと思い、自分を変えるために私は心療内科に通院する事を決めました。
心療内科に通院してから少し落ち着いてきて、長女の今の状況を冷静に考えた時、もし一連の行動が障害ゆえのものだったら、正しい対処法を学ばない限りいくら努力しても私や本人の力ではどうにもならないと思いました。
そして「出来ない自分」をずっと見続けることによって、メンタルの弱い長女はいつか壊れてしまう。
その未来が安易に想像できたので、心配の種があるなら早いうちにはっきりさせた方が良いと思い、発達検査を受けさせることにしたんです。
ADHDの特技を伸ばし、生きやすくなるスキルを親子で勉強していく
長女は療育を受けていないので、これから担当医や次女の療育の先生にアドバイスしてもらいながら、苦手を自分でカバーするスキル、特技を生かすスキルを学校生活を送りながら学ぶことになります。
検査結果については、長女はもう10歳なのでそのまま本人に伝えました。
次女が既に自閉症で療育を受けているため、動揺はあまり見られませんでしたが、やはり不安ではあると思います。私が勉強の為に買ったADHDの本を見つけて、自ら進んで読んでいました。
これから長女はいろんな壁にぶつかると思います。ADHDが原因で思い悩むことも沢山あるでしょう。それでも自分の特性を知っているのと知らないのとでは大人になった時に大きな差になると私は思います。
長女に出ているADHDの症状は、学校生活でならあまり目立たないかもしれません。でも社会人になり、仕事をするようになるとミスを連発する症状ばかりです。
これから大人になるまで、自分の特性を理解し、ADD脳をうまくコントロールするスキルを身に着けることができる。それは長女にとって人生を生きやすくする最大の武器になると思います。
母親の私も、長女の特性を理解し、見守り、サポートしていきたと思っています。
- 長女は注意欠陥障害により、忘れ物が多く物の管理ができない
- 片付けが驚くほどできない。汚部屋作りの天才。
- ADHDの特性だから仕方ない事として受け入れる。
- 良い特性を伸ばして、苦手をカバーする方法を探す