メンタル系の病院って、なんとなく薬漬けにされてしまうイメージがあるんだけど、実際のところどうなの?口コミ見るといろんな種類の薬を飲んでる人がいて、その副作用とか見ると怖くなっちゃって…
わかります。その不安な気持ち。私もメンタル系の病院は『薬漬けにされて怖い』とか、『人に通院知られると引かれる』とかそんな先入観を持っていて、受診をためらっていた時期があります。
今回は私の処方されている薬や、初期の診察の様子などについてお話したいと思います。通院を考えている人の参考になれば嬉しいです。
うつ病で使われる薬を前もって調べる
私が治療に求めることはうつ症状を緩和して家事育児の支障をなくすことです。それができるなら薬物療法は別にかまいませんが、副作用で更に家事育児に支障をきたすことだけはNGです。
子供達に負担をかけたくないから病院に行くことを決めたのに、薬漬けになってその副作用でまた育児に支障をきたすのは本末転倒ですよね。
なので私は診察する前にあらかじめ抗うつ剤について調べました。リスクをしっかり理解していない状況で、医者に言われるがままに精神薬を飲むのは怖かったからです。
うつ治療の口コミを検索していると、自然と処方される薬の名前や副作用などの体験談が目に留まりますね。私も結構見ました。さらに詳しく知りたくて抗うつ剤のスレも見たかも。
うつ病の薬は大きく分けて5つのタイプに分かれる
SSRI | パキシル(パロキセチン)、ジェイゾロフト(セルトラリン)、 |
SNRI | サインバルタ(デュロキセチン)、トレドミン(ミルナシプラン)、 イフェクサー(ベンラファキシン) |
NaSSA | ミルタザピン |
三環系 | アミトリプチリン (トリプタノール、ラントロン) イミプラミン (イミドール、トフラニール)、クロミプラミン (アナフラニール) トリミプラミン (スルモンチール)、ノルトリプチリン(ノリトレン) |
四環系 | マプロチリン、ミアンセリン |
上記の表は参考までに。簡単にいうと抗うつ剤は脳を元気にする物質【セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン】を増やす作用があります。
うつ状態の時はその3つの物質が足りてないんです。
このバランスを取るために抗うつ剤を服用するわけです。
抗うつ剤で考えられる副作用とは?
口内乾燥、体重増加、便秘、めまい、眠気、発汗、食欲低下、吐き気、頭痛、倦怠感、不眠など
私が副作用で一番恐れているのが『体重増加』。(これだけは絶対イヤ!)
ただでさえ産後太り解消できなくて自分の体型が大嫌いなのに、これ以上太るなんて冗談じゃない。他の副作用ならバファリンとか胃薬とかで緩和できそうだけど、体重増加だけはどうにもならないですよね。
これらの薬を処方されそうになったら絶対拒否しようと決めていました。(面倒くさい患者ですね)
私が処方されている薬はジェイゾロフトと胃薬のみ
私が処方されている薬はジェイゾロフトと胃薬のみです。(花粉の季節はアレルギー薬ももらいました)
まあ、実際に飲んでいるのはジェネリックのセルトラリンという薬なんですが。
出来るだけ服用する薬の数は増やしたくないとお願いしていたので、2年前からこの2種類だけ。セルトラリンは副作用の少ない薬なので、最初に用いられることが多いんだとか。
なので私も抵抗なく飲むことができました。最初は少量からスタート。
私の場合、吐き気や眠気といったセルトラリンの代表的な副作用はありませんでしたが胸焼けが酷かったので、胃薬をプラスして徐々に体に馴染ませていきました。
それと同時に日記などを用いて認知行動療法も続け、2年たった今はかなり回復しています。心配していた体重増加についてですが、やはり太りました・・・。
2年前の初診時の体重より7キロ増加しましたね。。でも2キロはコロナ自粛中に増えたものなので、実質5キロ増?うつ症状が緩和されてからウォーキングなど意識的にやっていたのですがそれでも太ってしまいました。
他の太りやすいと言われる薬は、半年~1年で軽く10キロ以上太る方もいるらしいので、それに比べたら抑えられている方かもしれません。
とりあえず、抗うつ剤は基本的に太ると思っていた方が良いですね。
日記は診察の時にかなり役立つ【コミュ障におすすめ】
私の治療の初期は、まず抱えているものを吐き出すところから始まりました。
基本的に日記なので、日々の出来事や体調の変化を書けばいいだけなのですが、うつなので体調が悪くて横になってばかりだし、考えている事と言えば人には言えないドロドロした気持ちがほとんど。
思考がそれしか働いてなかったので、書く事といえば不安や不満しかない。最初は抵抗ありましたが、できるだけ早く治りたかったので恥を捨てて日記に本音を書きまくりました。
そしたら、あんなに面倒だと思ってた宿題日記の筆が止まらない(笑)
コミュ障な人間でも、文章でなら上手く伝えられる
コミュ障な人間て、人見知りだし話下手じゃないですか。
それなのに自分の心中を医者に話すとか、レベル高すぎてうまく伝えられないんですよね。話の内容が辛くてあまり人に話したくない事だと、尚更言葉に詰まりますし。
でもあらかじめ日記に書いておくと、それを先生が読むだけで終わり。自分の心中が、2~3分で医者に伝わるんですよ。超便利!
まあ、目の前で日記を読まれるのはかなり恥ずかしいものがありますが。。でも不思議なもんで、読まれるとわかると、読まれても良い文章を書くようになるんですよね。
私はとりあえず思ったことをダーッと書いて記録し、診察前にそれをまとめて先生が読みやすい文章に書き直してました。そうすると多少は恥ずかしさが軽減するので。
日記で自分を客観的に分析すると、その知識が後で役立つ
日記の編集は、自分の辛い気持ちと向き合わなくてはいけないので、結構ツラい作業です。でも私はあえて日記の編集をおすすめします。
うつ症状に悩んでいる時って視野が狭くて、辛い気持ちに飲み込まれてしまいますよね。鬱々とした気持ちが永遠に続く気がして、逃げたくて、消えたくてしょうがなくなる。
でも日記を読めば、うつ症状が永遠に続くわけないってことがわかるんですよ。私の場合は4日目が鍵だということを日記を通して知りました。
自分の存在を消してしまいたいほど落ち込んでも、4日目には大体、体が動けるようになっているんです。つまりどんなに落ち込んだ気持ちを引きずっても、3日くらいしか続かないということ。
まあ他にも、抗うつ剤や先生のカウンセリングで思考のクセを矯正していったのも大きいと思いますが認知の歪みを治すためにも、自分を客観視するということはとても大事なことだと思ってます。
じゃないと黒い気持ちに飲み込まれちゃうんで。。
抗うつ剤&認知行動療法でうつの緩和、思考グセを治す
私がよく先生に言われていたことは、『何でも一人で抱え込まないこと』です。
でも抗うつ剤でセロトニンを増やし、不安を和らげ、日記で自己分析しながら思考グセに気づき、それを2年続けた今は、うつ症状で寝込むこともなくなりました。
未だにコミュ障で、こういう深い話ができる友達はできませんが、日記に書けば数日後にはスッキリすることが今はわかっているので、以前ほどの不安に悩まされることもないですね。
なのでコミュ障の人にほど、日記をたくさん活用して欲しいなと思います。
この記事が通院を考えている方の参考になれば幸いです。
先生とのお話の内容はまた後日、別の記事で。
前回の記事は↓こちらです。