

そうですね。障害の出方は個人差が大きいらしいので、代表的な特性が全員当てはまるか?というとそうではないらしいです。ただ一番多く見られる特性ってだけで、どんな症状であれ、基本的に言葉の遅れや人間関係の構築が難しいと自閉症の可能性を疑われるみたいですね。
うちの次女も、本に載ってるような代表的な特性はあまり見られませんでした。でも自閉症の診断を受けています。
今回はよくある代表的な自閉症の症状と、次女の特性を比べてみようかなと思います。参考になれば嬉しいです。
次女はよくある自閉症の特性があまり見られない。でも自閉症だった
本やネットで自閉症の特性を調べると、だいたい『言葉が遅れている』『人間関係を築けない』『こだわりが強い』などが取り上げられていると思います。
下記でよくある自閉症の特性と、次女の特性を比べてみると、実は半分も当てはまってないんですよね。
この辺は軽度~重度の違いなのかもしれないし、ADHDも併発してる場合はまた違った特性が入り混じって、本当に個人で特性の出方は違うみたいです。
代表的な自閉症の特性と次女の特性を比べてみた①
- 乳幼児の時は泣いたり笑ったりすることがあまりない。
- 手のかからない大人しい赤ちゃんという印象。
- 「あと追い」もあまりない。
- 名前を呼ばれても振りかえらない。目を合わせようとしない。
- 友達と遊ぶより、ひとりを好む。
- 積極的な人間関係がほとんどない。
- 人への関心や愛着が薄い。
- 抱っこを嫌がる。
- 物に対する興味が強い。
- 2~3歳になっても意味のわかる言葉を話さない。
- クレーン現象(要求を言葉で伝えず、代わりに相手を動かそうとする)
- オウム返しをする。
- 質問されても反応がない。人の話に同意も反論もしない。
- 単語を使って意味のある文章を作ったり会話するのが苦手。
- 乳幼児の頃は泣き虫。抱っこ魔で常に私とくっついてないとダメ。
- 2時間おきの夜泣き、四六時中抱っこしないとダメで手がかかる赤ちゃんだった。
- 「あと追い」しまくり。
- 名前呼べば振り返る。目も合わせる。
- 同居の家族以外の人間は恐怖の対象。目が合っただけでギャン泣き。
- 人への関心はあるが、恐怖対象として見ている。
- 同居家族以外は恐怖対象なので、避けまくって人間関係を築けない。
- 物に対するこだわりはない。
- 2~3歳になっても意味のわかる言葉を話さない。
- ルールや1日の予定にはこだわる。予定変更すると情緒不安定になる。
- オウム返しはしない。
- 質問されても反応がない。人の話に同意も反論もしない。
- 単語を使って意味のある文章を作ったり会話するのが苦手。
こんな感じで、よく情報収集するとあげられる代表的な自閉症の特性を比べてみましたが、3分の1くらいしか当てはまってません。
「社会性が無い」ということが決定打な気がする
次女に代表的な自閉症の特性が見られなくても、『3歳までに文章で言葉が話せない。人と会話ができない。』という社会性がなかったので、これが決定打になったと思います。
社会性がないということは、今後義務教育などで集団生活に入った時に、次女は援助がなければ生活できないということですから。
言語をつかさどる左脳の働きにも関係がある
この他にも、生まれた時から左脳の働きに特性があるようです。
自閉症の子供は相手の気持ちを理解し、言葉を用いて自分の気持ちを伝えるのが苦手です。人に対する興味や関心もあまりないため、コミュニケーション能力が育たない。

人と話したい、話すために言葉を覚えたいといった欲求もないため、言葉を使おうとせず、結果言葉を覚えられないという現象が起こる。次女もそんな感じ。察してちゃんが酷いです。
左脳は言葉を認識したり、抽象的なことを理解する働きがある
障害のない子供は左脳が適切に働き、言葉や文章を理解し、分析し、適切に行動できるけど、自閉症の子は左脳が適切に働かず、それがうまくできないらしいです。
でもこれは個人差が大きい。人によって程度が違うとのこと。
軽度だったら定型児の枠に入って、ただの大人しい&話下手な子供として見られ、個性の範疇になるんだと思います。
「自閉症」と「自閉的」は似ているけど意味が全然違う
自閉傾向、自閉的、自閉。

こんな言葉をよく目にしますが、これらは「自閉症」とはまったく別物です。こちらは精神的なものを表す言葉であるのに対し、自閉症は先天性の障害を指しているので意味が違います。
思春期や成人にかけて起きた心の病気により、家族や知人とうまく交流できなくなったり、現実逃避して自分の世界に閉じこもることでコミュニケーション障害が起きたりする。これが「自閉傾向」「自閉的」と呼ばれる症状。
脳の機能不全により人との関わり方がわからない為、先天的に意思の疎通をはかるのが難しい。決して自分の殻に閉じこもっているわけではない。コミュニケーションの取り方がわかれば、自分から先生や友達と関りを持とうとする面があります。
こんな感じで、「自閉症」の場合は先天性のものなので、乳幼児から既に問題が起きているのに対し、「自閉的」な症状はある程度成長してから精神的なことで起こる症状なので、思春期以降に自閉症と診断されることはあまりないと思います。
『高機能自閉症』や『アスペルガー症候群』だけは例外もある
この2つに関しては、ある程度成長してから発覚するケースがあります。
なぜかというと、「高機能自閉症」や「アスペルガー症候群」に限っては、知的や言葉の遅れが見られないので、幼児検診などで見落とされてそのまま義務教育に進んでしまい、適応できずに2次障害を起こして心の病気になることがあります。
そこで初めて「自閉症」の診断をされるケースが増えているとか。こちらの場合は幼児検診をスルーしてしまうので、なかなか医者も親も見つけにくいケースですね。
義務教育の集団生活の様子を親がよく観察することがカギ
この場合は義務教育の集団生活の様子を、親がよく観察することが早めに問題を見つけられるカギになるのかなと思います。まあ、常に気を配って観察するのは難しいんですけどね。。疲れちゃうしね。。

でも、義務教育の期間に人間関係のトラブルをよく起こすのであれば、少し障害を疑って様子を観察するくらいで良いかもしれません。療育を受けるのは早ければ早いほど効果が高いので、早めに障害を見つけられるのはメリットしかないですし。
うちの長女もADHDが発覚したのは5年生の時でかなり最近ですが、診断下りてからすぐに放課後等デイサービスに通わせています。中学以降で人間関係につまづいて2次障害起こしてほしくないからです。
「自閉症」でも、心の病気で起こる「自閉傾向」も、社会での生きづらさはどちらも変わらないと思うので、最悪の事態を避けるべく親としてしっかり子供を見守りたいなと思います。
以上になります。参考になれば嬉しいです。