
発達障害の診断があると公的な支援を受けられるって聞いたんだけど、どんな支援があるの?手始めに何からすればいいんだろう?

最初は何がどうなっているのかわかりませんよね。私もわからなかったので訪問してくれた保健士さんや役所の人にいろいろ教わりました。
発達障害児の育児は想像を絶する辛さです。私もうつ病になりましたし、私よりも大変な人はもっとたくさんいると思います。
ワンオペ育児は現実的に考えて無理だと思いますが、実際は支援を受けたくても住んでる地域の自治体や支援施設の数などによって、支援の対象から外れてしまい、苦しんでいる人たちが沢山いるのも現実です。
今回は、発達障害児やその親が受けられる公的支援の代表的な制度をまとめたので、参考になれば嬉しいです。
金銭的な公的援助制度(経済的支援)
医師から障害の診断を受けた時、ある一定の基準を満たした場合のみ経済的支援を受けることができます。
軽度~重度によって受けられる支援の幅に差がありますが、診断を受けたのが子供の場合、支援を受けるのは年齢が早ければ早いほど良いです。
受けられる代表的な公的支援は以下3つになります。
- 療育手帳制度
- 精神障害者保健福祉手帳制度
- 特別児童扶養手当制度
療育手帳制度(発達障害の子供が受けられる支援)
主に2歳から18歳までの発達障害児が対象の援助制度です。都道府県によって「愛の手帳」「みどりの手帳」など名称が異なります。ちなみうちは「障害者手帳」でした。

発行してもらうには児童相談所で知能テストと面接を受け、知的障害が認められた場合に発行されます。うちの次女も軽度知的障害で手帳を発行済です。

手帳を持っていると病院の駐車場や、バス、電車などの乗り物など、公的機関のサービスの割引が受けられますが、軽度だと割引といっても雀の涙ほどなので、新幹線でも乗らない限り、あまりメリットは感じられないかなぁ。
税金の控除、減免が受けられたり、少ない負担で療育に通える
手帳を持っていると、年末調整の時に障害者控除を受けることができます。障害の度合いや世帯年収によって還付金の額は変わってきますが、無いよりは還ってきた方が良いですね。
また発達障害者が子供の場合、療育を受けることができます。療育については医者の診断書と通所受給者証があれば療育を受けられますが、その手続きにも手帳を提示すれば1回で話が通るので便利です。

それに療育って実費で計算するとめちゃくちゃ高いです。1日あたり1万近くします。うちの次女は2~3歳までは週5で通っていたので、実費で負担していたら家庭が崩壊します。
それを自治体が支援してくれるので世帯収入に合う負担で療育に通うことができています。支援金額は住んでいる自治体によって違うので確認してみてください。
発達障害児が支援や教育機関に入園する際、常に証明を求められる
私が手帳を発行して一番助かっているのは、療育施設に通う際の入所手続きや幼稚園、保育園などで手続きする際に手帳だけでスムーズに話が進む点です。これは本当に助かる!
療育を受けるにも、幼稚園に通うにも、発達障害児の場合はすんなり入れません。
どれくらいの障害なのか、どこの医療機関にかかっているのか、何が出来て何ができないのか?など事細かく説明したりなど、とにかくいろいろと手間がかかります。
幼稚園や保育園によっては加配の先生を手配したり、支援を役所に申請するのに、障害の証明を求められることが多々あります。
手帳持ってないと医者の診断書が必要になったりして、毎回診断書を取りに子連れで病院に行かなくてはならないこともあったりします。

申請の手続きの度に必要な物を揃えるのって本当に面倒くさい!1度だけで済むならいいんですが、何かにつけて「証明できる書類を提出してほしい」とお願いされることが多いので、手帳1つだけで話進むのは本当に楽チンです。
手帳を発行することに抵抗のある親もいるそうですが、私は対象になるなら発行した方がママが楽だと思います。
申請の時くらいしか人に手帳は見せないので、発行したからといって、皆に障害者だとバレるわけでもないし、今の所デメリットはないです。
精神障害者保健福祉手帳制度
こちらは精神障害があり、長期に渡って日常生活や社会生活に支障がある人が受けらえる福祉支援です。こちらも公共料金などの割引、税金の控除、減免などの支援が受けられます。
次女は今、療育手帳を持っていますが、言葉が発達して会話がスムーズに出来るようになった場合は知的障害に当てはまらなくなるので、その時はこちらの福祉手帳のテストを再度受け直して発行してもらってくださいと言われました。

将来、障害者枠で就職支援を受けたい時などにも使えるそうなので、長女や次女が就職時に困った時に検討しようと思っています。
発達障害を相談できる公的機関
発達障害について相談できる場所は下記になります。
- 保険所や発達外来のある病院
- 児童相談所
- 区役所や市役所
- 発達障害者支援センター
- 精神保健福祉センター
私は4,5以外の機関には相談済みでだいぶお世話になりました。ワンオペ育児の限界が来て一番最初に頼ったのは児童相談所です。

そこから保健師さんを紹介してもらったり、保健師さんに訪問してもらって療育の存在を教えてもらったり、次女の様子から療育を受けられる可能性があるからすぐに役所に相談に行くことを勧められたりと、有難い情報や支援をたくさんもらいました。

4,5の専門施設は近所になくて利用できなかっただけなので、家が近ければ利用していたと思います。
公的支援に関しては、本当に情報第一です。どれだけ早く有益な情報を得られるかによって発達障害児の育児生活の明暗が分かれます。
ほとんど自治体が運営・管理しているので自分の住んでいる地域の役所や保健所、児童相談所に情報をもらうのが一番手っ取り早いですし、正確な情報が手に入ると思うので相談してみてください。
ちなみに、おまけの情報として自立支援医療制度という援助もあります。

発達障害児の育児に疲れてうつ病になってしまい、長期治療を余儀なくされた場合は上記の支援を受けられると治療費をかなり安く抑えられます。

公的に受けられる支援のまとめは以上になります。ママとお子さんが少しでも楽になれるためのお役に立てれば嬉しいです。